「プール」 理由なんて、愛ひとつで十分だ。

プール [DVD]
理由なんて、愛ひとつで十分だ。
(2010/04/09)
小林聡美・加瀬亮・伽奈・もたいまさこ
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4年前に娘を日本に残しタイへ行き、チェンマイの郊外にあるゲストハウスで働き始めた自由人・京子(小林聡美さん)のところに、大学の卒業を目前に控えた京子の娘、さよ(伽奈さん)が訪ねてくる。チェンマイ国際空港に降り立つと、迎えに現れたのは母ではなく、母の仕事を手伝う市尾(加瀬亮さん)だった。小さなプールがあるゲストハウスにはビー(シッティチャイ・コンピラ君)という名前のタイ人の子供と、不思議な空気感を持つオーナーの菊子(もたいまさこさん)がいた。さよは久々に会った母が、初めて会う人たちと楽しそうに暮らしている姿をどうしても素直に受け入れることができず、戸惑いを感じていた。6日間の滞在で、さよの心がゆっくりと開いていき、次第に母子の絆を取り戻すというストーリーです。(原作:桜沢エリカさん)
とてもシンプルでゆったりとした流れの映画なので、場面場面での出来事を観て、無口でいる場面では登場人物の表情などを見て、その人の気持ちや考えを、自分なりに想像してみたり考えることができるいい作品だなと思いました。私個人的には、この映画を観ながら、こうしたいと思ったことは結構やっててきた自分、親としては放任主義な傾向がある自分、娘たちのこと、そして私たち親子の関係なども同時に考えました。
チェンマイの素朴な風景、動物たち、映画の中で流れた小林聡美さん作詞作曲の「君の好きな花」という歌も気に入りました。小林さんって、踊りにしても、歌にしても、ギターにしても、外国語や方言にしても、才能あるな~ってつくづく思いました。DISC2(特典デイスク)もよかったです。(このディスクでは、ポスターなど写真の担当をした田尾沙織さんもちらっと映っていました。) DVDとケースのデザインは、そのまま飾っておきなくなるような素敵な絵です。(小林聡美さんの「ワタシは最高にツイている」という本のカバーも須藤由希子さんの絵)
シャシャコーポレーションの安藤さん、DVDを送ってくださり、ありがとうございました! 以前同じく安藤さんから送っていただいていた原本、桜沢エリカさんの「プール」をもう一度取り出して読み直してみました。ポロリと涙がでる親子の絆のお話です。去年の夏か秋に読んだときにも、ずっと仕事をしてきた自分と、自分の娘たちのことを思い涙を流したんだった。すっかり忘れていました。
この映画とこの本、どちらもお勧めです!

プール (2009/08) 桜沢 エリカ この本(漫画)の詳細を見る |
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