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一期一会

生まれてきたことに感謝、生きていることに感謝、一生に一度限りの今に感謝。

親愛なるキーキー

Kiki on My Desk


我が愛猫キーキーは、今年の初めに他所の猫と喧嘩をして怪我をし、獣医さんに治療してもらってからは正式に100%我が家の飼い猫となりました。傷が完全に治るまでは外に出させないようにしたのですが、その当時はドアのところに行って外に出たそうに声を出していたものです。

キーキーは2008年に我が家の裏庭に現れた猫で、いつどこで生まれて、どのようにして我が家に来るようになったのかわからない猫です。たまたま裏庭で遊んでいた私達に興味があってか、じっとこちらを見ていました。缶詰のツナをあげると美味しそうに食べていました。それ以来、我が家に時々来るようになりました。次はいつ来るのか首を長くしてまっていたものです。

2009年の半ばには、頻繁に我が家に来るようになっていました。でも、何軒か先のご近所さんの猫だということを散歩中の娘達が知り教えてくれました。我が家は借家で動物を飼ってはいけないことになっているので、キーキーが遊びに来てくれることを楽しみにしていました。夜には、我が家のカーポートで寝ていることが多かったです。車の上や、ダンボール箱の中や、タイヤの上などが気に入っていたようです。裏の軒下にもダンボール箱を置いてあげると、そこも頻繁に利用していました。本当の飼い主であるご近所さんのところには、いつ帰っていたのか、いつも気になっていました。

そんなキーキーなのですが、今年の初めに怪我をして帰ってきて、獣医さんに連れていって治療してもらいました。その時から我が家の猫になりました。猫の病気の予防注射も受けていなかったようで、この怪我のために(もしかすると怪我をする前に?)猫白血病ウイルス(Feline Leukemia Virus)に感染してしまいました。余命数ヶ月と聞いたときには、悲しくて涙が出ましたが、信じられず、事実を否定する気持ちで一杯でした。傷が治ってから、ずっと元気でした。ウイルスに感染しても発病しないで長生きする猫もいると聞いていたので、キーキーもそうでありますようにと願っていました。

それからは、ずっと家の中で過ごすようにさせました。外に出られないことが辛かったようで、ドアや窓のところに行って外に出たそうにしていました。でも、少しずつ慣れてきました。この椅子、あの椅子、気に入ったスポットがいくつかできたようでした。次第に夜には相棒と私のベッドルームで寝るようになり、次には私の足元で寝るようになりました。私がオフィスで仕事をしているときには、オフィスの床や、ファイルボックスの上や、相棒の机の上、床に新聞か何かがあればその上、そして私の机の上。この写真は5月に撮ったものです。トイレにもついてくるし、キッチンにもついてくるし、リビングルームにいるときには、必ず私の側にいました。 私がいなければ、家族のだれかの側。それから、紐で遊んであげたり、じゃれあったり、裏庭でかくれんぼしたり、鬼ごっこしたり・・・。

そんなキーキーのことをこのブログに書こうと、9月14日の夜にこの写真をアップして、色々と書き始めようと準備していたとき、キーキーはいつものように私の机の上で寝ていました。でも、いつもよりも呼吸と違うことに気づきました。じっとしているのに、呼吸が頻繁だったのです。その異常に気づき、とても心配になりました。次の日の朝一番に獣医さんに診てもらいました。レントゲンを撮ってもらうと、肺に水(fluid in the lungs)が溜まっていることがわかりました。胸腺(thymus)に腫瘍(tumor)ができているためだと言われました。利尿剤(diuretic)を飲むことによって、胸水を少しずつ少なくすることを勧められました。それによって呼吸を少し楽にしてあげることができるというのです。でも腫瘍がある限り、胸水は溜まり続けるとのことでした。そして腫瘍は大きくなるのみ。胸水を抜く(tapping)ことも選択肢だけれど、これも腫瘍がある限り、利尿剤と同じく一時的な治療だとのこと。化学療法もお勧めできないとのことでした。近いうちに安楽死させてあげる(euthanize)ことを考える必要がありますよと言われました。この診断を聞いたときのショックは最大でした。何度も何度も聞きなおし、一杯質問もしました。納得できない気持ちで一杯でした。

利尿剤を1日2つ。2日経つと、少し呼吸が楽になったようでした。そのときの嬉しさはとても大きかったです。治るよ、治るんだ、キーキーは絶対に元気になると信じました。だけどその次の日からは症状がまたもとに戻っていくようでした。テーブルの上にもあがらなくなり、机の上にも上がってこなくなり、ベッドの上にも上がってこなくなりました。食欲もなくなり、少し歩いては寝るといった状態になりましたが、外には出たかったみたいで、一緒に外にいってあげました。さわやかな風が心地よかったみたいで、木陰や軒下で休んでいました。

これ以上ひどくなると、ますます呼吸困難(respiratory distress)になり、口で息をするようになり(gasping for air)、終いには息ができなくなるというのです。1週間前にはとても元気だったのに、あの小さな体の中で腫瘍が大きくなってきていたのですね。たまに咳をしていたのは、そのためだったのですね。この病気や症状や治療について、インターネットで片っ端から読みました。猫にこんな恐ろしい病気があるなんて。キーキーの病気の深刻さを知り、キーキーの辛そうな状態を見て、悲しくて悲しくてなりませんでした。なんとかならないものなのか、なんとかしてあげられないのか、もっと早く気づいていれば、もっと早く我が家の猫として引き取ってあげて予防注射をしてあげていれば・・・。

これからずっと何年も一緒に暮らすつもりでいたのに・・・。キーキーとお別れの日が猛スピードで近づいてきているという事実が見る見るうちに明らかになってきました。苦しみをなくして楽にしてあげたい、でも1日でも2日でも長く一緒にいたい。とても複雑な気持ちでした。別の治療をすることによって1週間でも命を借りることができるのか、だめならば安楽死させてあげるしかないのか。私自身の心の準備をし始めました。涙がどんどんこみ上げてきました。涙の日が続き、眠れぬ夜が続き、元気なときはキーキーが私の足元に来て寝ていたのに、最後には私がキーキーの側に行って寝ました。

21日に獣医さんに連れていきました。胸元を触ってみると胸水は少なくなっているようだけれど、腫瘍が大きくなっているのがわかるとのことでした。命が続くのはあと1~2日だけだろうということでした。呼吸不可能となり死ぬよりも安楽死のほうがキーキーにとってよいのだと判断せざるをえませんでした。鎮静剤をうってもらい、約10分間ほどで、これまで浅くお腹で呼吸していたキーキーの呼吸が穏やかになりました。この間、相棒と私はキーキーの体をなぜ、キーキーの体に顔を当て、キスをしてあげ、目をみつめてあげ話しかけてあげました。獣医さんが部屋に戻ってきて、キーキーを別の部屋に移動させるために抱き上げました。獣医さんにお願いして、私もキーキーを抱かせてもらいました。これが私達とキーキーとの最後のお別れでした。

それからというものキーキーがいなくなってしまったことが辛くて辛くて涙の日々が続きました。ドアを開けると、そこにキーキーがいるようで、振り向くとそこにいるようで、後ろについてきていそうで、側にいるようなのに、姿がないのです。悲しく、空しく、食欲もない、体がだるい、やる気が出ない・・・こんなに落ち込んだことは初めてです。この2週間は感情のジェットコースター"emotional rollercoaster"でした。

やっと事実を受け入れ、感情を抑えることができるようになってきました。家の中の大掃除をしながら心の整頓をしています。19日の午後から久しぶりにまとまった休みだったのでが、あさってから仕事に戻ります。キーキーの心温まる楽しい思い出を胸に一杯に。

Kiki Boy 


追記:キーキーは風とともに、何日か前にすでに家に帰ってきていたのだと思いますが、今日キーキーの一部を獣医さんのところに迎えに行きました。キーキーお帰り。夜にはキャンドルの火を灯して、キーキーの帰宅を祝いました。秋のデコレーションも始めました。

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8 Comments

Kumiko  

Lilikoiさんへ、

そうなんです・・・キーキーが急に他界してしまったのです。

リリコイさんは、これまでに私よりももっと辛く悲しい思いを経験されたのですものね。おっしゃるとおり「もらった愛情の証はずっと消えない」のですね。

リリコイさんのブログを、いつの間にかパスワードが必要になっていて、オープンできない状態だったので、その後どうしていらっしゃるのか、ず~っと気になっていました。

2010/10/06 (Wed) 22:26 | EDIT | REPLY |   

Lilikoi  

家族

キーキーが?
ず~~っと読み終えてわかりました。

我が家の陸も
癌がわかり
一ヶ月ちょっとで
身体が冷たくなるまで
ずっとそばで過ごしました
どれだけの涙が出たことか・・・
キーキーも辛かったでしょうが
きっと、そのつらさ以上に
愛情をいただいた事を
大切に逝ったに違いないですよね。
キーキーの事を思い出すたびに
キーキーが喜んでくれると思います

家族を亡くす悲しみは
とてつもない事ですが
もらった愛情の証は
ずっと消えないですものね

また遊びに来させてくださいね

2010/10/06 (Wed) 22:17 | EDIT | REPLY |   

Kumiko  

のりこさんへ、

キーキーとは、まだまだ何年もずっと一緒にいたい、ずっと一緒にいるんだ、絶対にって思っていたんです。(猫の白血病だから先はそんなに長くないとは聞いていたけれど、それを信じない、信じたくない自分がいたんですね。)

のりこさんも、ワンちゃんに話しかけているのですね。私もです。

やさしい励ましのお言葉、ありがとうございます!



2010/10/01 (Fri) 16:48 | EDIT | REPLY |   

のりこ  

Kumikoさんへ
キーキーちゃんとの事、辛かったですね。辛いですね。キーキーちゃんは、Kumikoさんのそばにいると思いますよ。私にも15年以上一緒だった子(ワンちゃん)がいましたが、3年前に病気で他界しました。今では悩み事があると心の中で相談したり、時には小言も言ったりしています。キーキーちゃんとの思い出、教えていただきありがとうございます。ブログでの名言やポエム他、いつもKumikoさんに励まされています。

2010/10/01 (Fri) 16:37 | EDIT | REPLY |   

Kumiko  

Violet's Mamaさんへ、

はじめまして。 やさしいお言葉ありがとうございます。キーキーは私達家族にたくさんの喜びと幸せを持ってきてくれた天使です。

2010/09/27 (Mon) 17:58 | EDIT | REPLY |   

Kumiko  

Akikoさんへ、

お久しぶりです。Akikoさんの猫も同じ病気だったのですか。Akikoさんの猫もキーキーも今は私達を見守ってくれているのですよね。

2010/09/27 (Mon) 17:53 | EDIT | REPLY |   

Violet's mama  

初めてコメントさせていただきます

Kumikoさん、はじめまして。
キーキーちゃんの事、本当に辛かったですね。うちにも以前、と言ってもずいぶん前ですが私の祖母がかわいがっていた猫がいました。祖母が動くたびに後からついていくかわいい子だったのですが、天国に行ってしまいました。あの時は本当に辛く、読みながら当時の事を思い出してしまいました。Kumikoさんの気持ち痛いほどよくわかります。

キーキーちゃん、本当にかわいかったですね。
Kumikoさんファミリーと心地良い&楽しい時間を過ごせて、一番幸せだったと思いますよ~

2010/09/27 (Mon) 17:48 | EDIT | REPLY |   

AKIKO  

京都のAKIKOです。
久々に訪問させていただいたのですが
キーキーちゃんのご病気が
1年くらい前に天国に行ったうちの猫とまったく
同じ病気で、読みながら涙が出ました。。。
呼吸ができないとうのは本当につらそうで。。。

最後大好きな家族に見守られて幸せだった思います。
すみません、思わずコメントしてしまいました。

2010/09/27 (Mon) 16:13 | EDIT | REPLY |   

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