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一期一会

生まれてきたことに感謝、生きていることに感謝、一生に一度限りの今に感謝。

乳がん検診

Breast Cancer Awareness Ribbon
今年の4月、仕事が暇になった隙に、久しぶりに乳ガンの定期検診を受けにいくことにしました。(6年も受けていませんでした。忙しすぎるのはよくないなと反省。)4月20日にマンモグラムを受けた結果、数日後連絡があり、微小石灰化(microcalcifications)が見つかったので、もう一度受けてくださいと言われ、4月26日に再検診してもらいました。マンモグラムは胸をギューっと締め付けるので、痛くていやです。

モニターで見せてもらいましたが、私の左の胸(しこりは全くない)の乳首から2時の方向に5センチほど離れたところにできていた微小石灰化は白い点が集まっているように見えました。その再検診の結果、微細線状石灰化(fine linear calcifications)が、幅が5ミリに分布する集ぞく性(with grouped or clustered distribution)のものであるということが分かりました。 そのような場合、そこに何かができている可能性が高いそうで、それがいったい何なのかを調べるために生検(biopsy)を受けることになるそうです。
  • 微細線状石灰化(fine linear calcifications)とは、線状に見えるが断裂していて細長い不整形の石灰化のこと
  • 集ぞく性の分布(grouped or clustered distribution)とは、小範囲に限局して多数の石灰化が存在すること

細胞間隙組織や乳腺組織が脂肪組織に比べて比率が多く密度が高い乳房はマンモグラムで透視しにくいそうで、私の場合は非常に密度が高い(extremely dense)のだそうです。 American College of Radiologyにより定められたスケールで、乳房の密度は4つのカテゴリーに分けられるそうで、マンモグラムで診断されます。乳房は、皮膚、脂肪組織、乳腺組織とそれらを支える結合組織からなっていて、マンモグラフィでは、脂肪は黒く映し出され、乳腺組織などや、石灰化やがんは白く映し出されます。肪組織が少なく高密度の乳房は、マンモグラムでは白く見える部分が多いです。

BI-RADS® (fourth edition) Scale for Characterizing Breast Composition
Glandular Density (percent of breast tissue that is mammographically dense)
1:  ほぼ全体が脂肪質である Almost entirely fat (Less than 25%)
2:  散在性線維腺組織を有する Scattered fibroglandular densities (25–50%)
3:  不均一な密度を有する組織を持つ Heterogeneously dense (50–75%)
4:  極度に高密度の組織を有する Extremely dense (More than 75%)

5月24日にステレオタクティック生検(stereotactic biopsy)を受けました。穴の開いたベッドのようなもので、胸が穴から出るようにうつ伏せになって寝て、ベッドの下でマンモグラムのように胸がギューっと締め付けられて、これもマンモグラムのように痛かったです。局部麻酔を効かせた後は、そんなに不快感はありませんでした。石灰化のある場所から15箇所ほどの組織を採取したそうです。その後クリップという2ミリ程度の小さなワイヤーのようなものが石灰化のあったところに入れられました。患部がどこにあったのかを示すためのもので、もしそこを再生検する必要がある場合や、がんが見つかり手術が必要となった場合に位置がわかるようにするものだそうです。そして終わった後にすぐまた、マンモグラムを受けなくてはなりませんでした。これはとても痛かったです。


採取された組織は、ホノルルのカピオラニ・センター・フォー・ウィメン・アンド・チルドレン(Kapi'olani Center for Women & Children)へ送られて病理診断されました。

帰り道、だんだん痛みがひどくなって、家に戻ったころには我慢できないぐらい痛くて、相棒に電話で処方箋の痛み止めをもらう手続きをしてもらい、ピックアップしてきてもらいました。胸が腫れていたので、アイスパックで冷やしました。こんなに痛くなるとは思っていなかったのですが、この痛みは結構長く続きました。大きな青アザもできていました。腫れもなかなか引きませんでした。

5月31日にステレオタクティック生検の結果を聞きに行ってきました。がんは見つからなかったけれど、本当にがんが潜んでいないということを確かめるには、外科的に切開して患部組織を得るという切開生検(surgical biopsy)を受ける必要があると言われました。 摘出生検、切除生検(excisional biopsy)とも呼ばれるみたい。乳房温存術(lumpectomy)と同じような手術だけど、まだがんだとは確定していない場合に受ける手術なので、生検なのだそうです。

5月24日のステレオタクティック生検で見つかったものは・・・
  • 非浸潤性小葉がん(ひしんじゅんせいしょうようがん lobular carcinoma in-situ ) : 母乳を作る小葉での異常な細胞の増殖で、がんという名前にかかわらず、乳がんではなく、乳がんのリスク原因ではあるけれど、乳がんに発展するとは限らないそうです。触診でわかるしこりや、微小石灰化はなく、生検のときに偶然に見つかるそうです。
  • 石灰化を伴う異型乳管過形成(いけいにゅうかんかけいせい atypical ductal hyperplasia with associated microcalcifications ): 小葉を繋ぐ細い管である乳管での正常な細胞の過剰増殖のことを乳管過形成と呼ぶそうで、その細胞が変異を始めて、正常でなくなっている状態であるのが異型乳管過形成だそうです。この異常な細胞の増殖が進むと 非浸潤性乳管がん(ductal carcinoma in-situ)となるそうです。 乳がんではなく、乳がんのリスク原因ではあるが、乳がんに発展するとは限らないそうです。
  • 石灰化を伴う線維嚢胞状変化(せんいのうほうじょうへんか fibrocystic changes with associated microcalcifications ) : 線維嚢胞状変化は線維性・嚢胞性の変化を起こした状態で、乳房痛や嚢胞が生じたり、良性のしこりができるのが特徴で、これらの症状は単独で起こることも、併発することもあるそうです。

マンモグラムとステレオタクティック生検は全てヒロで受けて、6月7日に同じくヒロで切開生検も受けることになったのですが、相棒が色々と調べてくれて、乳がんの治療などを専門にやっているところを探してくれました。そしてまずは6月7日にカピオラニ・ウィメンズ・センター(Kapi'olani Women's Center)のドクター・ローラ・ピーターソン(Dr. Laura Peterson)のところに行ってきました。女性専門の施設で、女性の心理が分かる女医さんであるということも、ここで診療をお願いすることに決めた理由のひとつです。そしてなによりも実績です。相棒がかなり細かく調べてくれたので、とてもありがたいです。
Waiting Room

待合室に入ったら、病院というよりも、誰かの家のリビングルームのようで、心が落ち着きました。色や 雰囲気というのはとても大切ですよね。 さすが女性専用の施設。
View of Honolulu

診察室の窓から見える外の景色はビル街でしたが、青空と白い雲がとてもきれいでした。ドクター・ローラ・ピーターソンも看護婦さんのグローリア(Gloria)もとても親切で、私はこの日の体験全てに満足しました。やっぱりホノルルに来てよかったと思いました。不安感よりも安心感を感じることができる、自分に合った病院やお医者さんって大事ですよね。6月18日に切開生検を受けることに決定。場所はカピオラニ・センター・フォー・ウィメン・アンド・チルドレン(Kapi'olani Center for Women & Children)で、生検の手術はドクター・ローラ・ピーターソン。 ステレオタクティック生検で針を刺したところに血腫(hematoma)と呼ばれる血の塊ができて、硬いしこりはまるでゴルフボールが胸に入っているような感じでした。自然に吸収されるとは言われたものの、2週間たってもまだまだ大きかったです。6月18日の手術までになるべく小さくするためには、ヒートパッドを使うといいよと教えてもらいました。

6月18日は早朝に病院に行かなくてはならなかったので、17日からオアフ島に行くことにしました。相棒に早めにホノルルに行ってレンタカーをピックアップしてもらい、私は仕事が終わってからヒロを経ちました。ホノルルに着いたらもう夜。私たちのお迎えに住んでいるご近所さんのハワイカイの家に泊まらせていただきました。18日の朝6時に病院に到着して、手続きを済ませた後、相棒と病院内を散歩しました。壁には色んな植物や鳥の絵が描かれていて、私が大好きな鳥の絵もありました。これはイイヴィ。
Iiwi on The Wall

ネーネーの絵もありました。鳥や植物が好きな私にとって、このような絵はとても心を穏やかにしてくれます。
 
Nene on The Wall


Queen Kapiolani カピオラニ・メディカル・センターは(Kapi'olani Medical Center)は、ヒロ生まれのカピオラニ王妃(Queen Kapi'olani 1834-1899、カラーカウア王の奥様)が1890年に設立してくださったカピオラニ・マタニティー・センター(Kapi'olani Maternity Home)という産院が、現在の産科・婦人科・小児科の病院に発展したものです。この病院のミッションは、カピオラニ王妃のモットーである "Kulia I Ka Nu'u" ("Strive for the Highest" 最高を目指して励む)です。ハワイの女性のためのすばらしい病院です。

前の日の午後6時から何も食べていなかったので、18日の朝はお腹がぺこぺこでした。病院のガウンに着替えて(紫色のかわいい靴下までついていました。ガウンの中に暖風を吹き入れるシステムになっていて、とてもポカポカと快適で、温度も調節できるようになっていました。)、血圧や体温を測ってもらって、点滴を始めて、しばらくしてからガイドワイヤーというものを胸に刺してもらうために車椅子で移動。マンモグラフィーでステレオタクティック生検を受けたときに入れられたチップの位置を確認して、そこに手術のための目印としてガイドワイヤーが石灰化部分に刺しこまれました。そこには日本出身の女性が活躍していました。すばらしい。(Nanaさん、ありがとうございました。お仕事がんばってくださいね。また何かの機会にお会いできればいいな・・・)その後、また車椅子で前の部屋に戻って待機。 これまでの段階は、全てゆったりとした時間の流れの中での準備段階です。
Kapiolani Medical Center Logo 
いよいよ手術室に移動する時間がきました。ベッドごと移動。手術室の入り口までは相棒も一緒に来てくれました。手術室には現代風のミュージックが流れていて明るい雰囲気。スタッフの人たちもにこやか。そして手術台に移され、左腕を左に伸ばしてくださいと言われて腕を動かして・・・・その後の記憶は全くなし。全身麻酔だったので、目が覚めたときには、ずっと待機していたときの部屋でした。喉がいがいがしていたので、砕いた氷をもらいました。しばらくしてから暖かい緑茶をいただき、スタッフの人が相棒に電話で連絡を入れてくれて、相棒が来てくれて、ひとまず安心。その後で真っ赤なアイスキャンディー(たいていお子様用みたい)までいただいちゃいました。おいしかった~!

スタッフは全員とても明るく親切でなおかつプロフェッショナル。いたりつくせりで、ある意味リゾートホテルよりも快適かもと思えるぐらいでした。そりゃそうですよね、リゾートホテルで過ごす数時間よりも高額なわけだから・・・それぐらい快適でないとね。 こんなに快適ならば何度でも来たいとまで思ってしまうぐらいでした。

病院を出たのは午後2時半を過ぎていたのですが、お腹がペコペコでした。ハワイカイへの帰り道、寄り道をして帰りました。その時のことはココをクリックしてください。

翌朝10時にドクター・ピーターソンのところに行き、傷口をチェックしてもらいました。生検の結果はすでに出ていたので、その早さにびっくり。がんも何もみつからなかったそうです。ステレオタクティック生検を受けてできていた血腫もきれいに取り除いてくださったそうです。やっと安心できて相棒も私も涙ぐみました。

これはPost Surgical Breast Binder。かわいいチューブトップって感じです。ゴムが入っていて伸び縮みするタイプです。麻酔から目がさめるとこれを着ていました。胸に巻いてマジックテープでとめられるようになっています。手術後にはマジックテープがついているところが胸側でしたが、翌朝ドクター・ピーターソンに診てもらったときからはマジックテープ側が背中のほうになるように着用しています。
Post Surgery Breast Binder

これを着ていると、アザや腫れを抑えることができて、血腫もできにくいそうです。胸をしっかりとサポートしてくれるので、とてもいいです。2週間これを着用してくださいと言われました。私は洗濯している間は、マジックテープがついた前開きのものではないけれど、これに似たゴムが入ったタイプの服があるので、それで代用しました。

ステレオタクティック生検の傷口は5ミリ程度、切開生検の傷口は5センチ程度です。切開生検の痛みは、痛み止めを服用したからかもしれませんが、全く痛みを感じませんでした。ドクター・ピーターソンに初めて会った日に、ステレオタクティック生検の後の痛みがすごく強かったのだけれど、切開生検はそれ以上に痛いのですかとたずねたときに、今回の手術のほうが痛みが少ないよと教えてくださったのですが、本当にそうでした。それからヒロの外科医に切開生検について質問をしたときに、5ミリぐらい範囲の石灰化で、その周りの組織を切開生検する場合、直径約3センチぐらいの範囲を切り取るだろうという答えだったので、その結果クレーターのように陥没してしまったように見えるのかと心配していましたが、手術後10日経った現在、腫れもなくなった状態で、傷口の跡があるだけです。 実際には直径約3センチも切っていないのだと思います。ドクター・ピーターソンは、乳房の手術を専門にやっている外科医なので、やっぱり専門家に任せるのが正解だったと実感しています。 12月にまたマンモグラムを受けるのですが、この先は全てドクター・ピーターソンにお願いすることにしました。

女性のみなさん、特に40歳を超えたら、乳がん検診を定期的に受けましょう。私は4月20日にマンモグラムを受けてから、4月26日のマンモグラムの再検診、5月24日のステレオタクティック生検、6月18日の切開生検という段階を踏んで、がんがないことが分かりましたが、その間、インターネットで乳がんに関する英語と日本語サイトをたくさん読みました。経験者のブログもとても参考になりました。私のブログもいつか誰かのお役にたてれば幸いです。 
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8 Comments

Kumiko  

すぴままさんへ、

すぴままさんは、8年程前に要経過観察の支持を受けてから、ずっとマンモを受けていないのですか? それでも大丈夫っていうのはいいことですね。だけどそろそろ受けるのがいいかもしれないですよ。私は今回のように、ドキっていうことがあったので、これからは定期的にしっかりと受けるつもりです。

2012/07/06 (Fri) 00:15 | EDIT | REPLY |   

すぴまま  

びっくりしました!
私も8年程前にマンモを受けて
要経過観察の支持を受けていましたが
ほったらかし(笑)
Kumikoさんはきっちり検査をされたので
安心ではないでしょうか。
癌組織が見つからなければそれでいいし
見つかっても極々早期であれば全く問題ないですよね。
ちなみに私は10年程前に胸にしこりが出来て
調べたら脂肪だったことがあり簡単な摘出を受けた事があります。
でもまた同じところにしこりが出来ていますが
間違いなく脂肪です(笑)老化だと思われます^^;
お大事になさってくださいね。

2012/07/05 (Thu) 11:01 | EDIT | REPLY |   

Kumiko  

Akemiさんへ、

私は乳がん検診と子宮がん検診しか受けたことがないです。その他の検診って日本のほうが習慣づけられていていいなと思います。

2012/07/02 (Mon) 22:46 | EDIT | REPLY |   

Akemi  

Kumiko-san,

手術?びっくりしましたよ。でも、ほんと、何事もなくてよかったです。私も乳がん、子宮がん検診は毎年、必ず受けるようにしています。その他についても、1年に1度は検診を受けたほうがいいですよ!

2012/07/02 (Mon) 05:49 | EDIT | REPLY |   

Kumiko  

やきとりさんへ、

ありがとうございます。

稀ではあるけれど男性も乳がんになることがあると聞いたことがありました。やきとりさんのご友人、抗がん剤治療を受けていらっしゃるのですね。一日も早く回復されますように。

2012/06/30 (Sat) 21:17 | EDIT | REPLY |   

やきとり  

Kumikoさん。
ご無沙汰してます。
大事に至らなくて良かったですね。

読んでてビックリしました。

ワチキの友人(男性)も今抗がん剤治療を受けております…………
手術がやだといっております。
男性も掛かるとは知りませんでした。

Kamikoさんも今後も注意して下さい。

2012/06/30 (Sat) 03:08 | EDIT | REPLY |   

Kumiko  

wa-chanへ、

ありがとう! 私たちもほんと、ほっとしました。

2012/06/29 (Fri) 20:16 | EDIT | REPLY |   

wa-chan  

検査は 大変だったけど 何事もなくて 良かったねえ。彼も すごく心配してたんだね。
いいニュースで 
ほっとしました。

2012/06/29 (Fri) 15:07 | EDIT | REPLY |   

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Category: 乳がん検診